太極拳の歴史

1:太極拳の原点としての武術の源
 中国武術の源はおよそ40万年前にもさかのぼる。つまり旧石器時代に求めることができ、原始人は生きていくために獣と戦わなければならなかったのです。そこから「戦う術」を習得し、石等の動具を使い戦う方法を身に付けたのです。こうして中国武術の原点が生まれたのです。言い替えれば、中国武術は生産労働の中から生まれた必然的なものといえます。


2:太極拳の歴史と流派
永い歴史の中から培われてきた武術の中の一つである太極拳は、300年程の歴史をもっています。発生は中国明代つまり1528年代に威継光将軍の時代に兵隊の戦力を増強するために民間で行われていた、幾つかの武術流派の動作をまとめて『拳経32勢』を編み出しました。それから約50年後、河南省温県陳家溝(陳家村)の陳王庭がこの「拳経」から発展させて「陳式太極拳」を編ました。
 武術歴史上、陳式太極拳の代表人物は陳発科です。この陳式太極拳を学んだ楊露禅が「楊式太極拳」を編み、さらに楊登甫が発展させました。
 楊式太極拳を学んだ呉全佑がその息子と編み出したのが「呉式太極拳」となり、呉鑑泉が発展させました。さらに楊式太極拳から「武式太極拳」が誕生し、これを学んだ孫禄堂は形意拳の歩法と太極拳の手法を取り入れて「孫式太極拳」を編み出しました。こうして、さまざまな流派に枝分かれしながら現代に受け継がれて来ました。

3:5大流派の伝統的太極拳の「特徴」
(1) 陳式太極拳・・・・・快慢・高低・跳躍・活発・発けい・豪柔
(2) 楊式太極拳・・・・・大きくゆったりした動作の連続
(3) 武式太極拳・・・・・動作は非常に小さく実戦的
(4) 呉式太極拳・・・・・大きく伸びやか、前傾動作に特徴がある
(5) 孫式太極拳・・・・・開合・進退・転折機敏

4:近代体育としての太極拳
 伝統太極拳から整理されて簡化24式太極拳・88式太極拳・48式太極拳・太極剣32式・陳式簡化32式・広播太極拳などに発展してきました。
 さらに、競技用套路も生まれています。
5:太極拳はどこから始めるか?  太極拳に入門するときに順序があるように思われますが、これらの順序はまったく関係ありません。また、太極拳のそれぞれは特徴、形こそ違いがありますがそれぞれの優劣はありません。
 多くの種類を学ばなくても、一つの太極拳を追及することこそ尊く深いものです。
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